兵庫県立美術館

今回の展覧会で、私は初めて「ルイ・ヴィトン」というのが創始者の名前だと知りました。

パリの「ルイ・ヴィトン ミュージアム」の所蔵品を中心に、たとえばモノグラムのロゴが日本の家紋に影響されてデザインされた可能性があるとか、時代背景も含めた展示。

面白かったのは、時代毎に作られた各種のトランク。
時代毎の移動手段にあわせて、船用、自動車用、航空機用と色々なものが展示されていた。
ベッド・トランク、広げるとベッドになるトランク(でも多分小さい子どもしか寝れないと思った)。
船箪笥みたいなトランクも多くて、ヴィトンでなくてもいいからこういうの部屋用に欲しいと思ったり。

最後は、現代美術作家とのコラボレーションで製作されたバッグなどの展示。
面白かったけど、思ってたより展示の規模が小さかった。
それと、「びとんのバッグ」を持っている人を全然見かけなかったのは何か意外だった。
(自分も1個も持ってないけど)

コレクション展(常設展示)は、「横尾忠則の絵画1966-1996」、「美術の中のかたち」。
横尾忠則の作品は、60?70年代のポスターなどの原画は今までも見たことがあったけれど、80年代以降の油彩等で描かれた作品は今回初めて見た。照明が落とされた部屋での大判の油彩画は、何ていうか迫力。とりあえず、今まで「横尾忠則の絵」として抱いていたイメージと違う。

「美術の中のかたち ?手でみる造形? ?村岡三郎 鼓動する物質?」
これは、作品を手で触れて鑑賞するという展覧会。
受付で手荷物を預けて、ウェットティッシュで手を拭いて、「壁の絵とレントゲン写真には触らないでくださいね」と注意を受けてから、鑑賞開始。
ただ「どうぞ自由に触ってください」と言われても、それなりに大きな作品群、どこから触ったものかと悩んだ挙句、ちょっと指先で触れるだけだったり。
鉄や塩を素材とした作品で、特に塩を固めて作られた作品(Salt)は、触ると崩れそうでちょっとドキドキした。後から「崩れやすくなっておりますので、上面だけ触ってください」という注意書きを見つけて、もうちょっと分かりやすいところに書いておいて下さいと思った。

「ルイ・ヴィトン 時空を超える意匠の旅」 2004/10/2?12/25
「コレクション展?」 2004/7/10?11/14